For Japanese Customers – John

マウナケア・サンセット&星空ツアーの見どころ

本日は「マウナケア・サンセット&星空ツアー」にご参加いただき、ありがとうございます。本ツアーは英語でのご案内となりますので、ツアーの見どころを簡単にまとめました。ツアーをよりお楽しみいただけるよう、ぜひご一読ください。

なお、ご質問などございましたら、休憩時間や山頂での自由時間の際などに、お気軽にガイドに日本語でお尋ねください。

ハワイアンの聖地・マウナケア

マウナケアは、ハワイ先住民やハワイ文化にとって最も神聖な場所のひとつです。私たちは、マウナケアとハワイ島の自然の美しさ、文化、人々、歴史への深い理解と敬意の念を常に持ち続け、この偉大なる聖地でツアーを催行させていただいております。

皆様におかれましても、ハワイアンの歴史・文化を尊重し、穏やかな心で畏敬の念を持ってこの古代社会の聖地マウナケアに接していただければと思います。

マウナケアってどんな山?

  • 標高4,205メートルのハワイ州、そして太平洋最高峰。
  • 現在は休火山で、最後の噴火は約4,500年前とされています。
  • 先住ハワイアンにとって、最も聖なる場所であり、神聖な山とされています。
  • 山頂は世界でも稀に見る天文観測に最適な場所で、世界各国の天文台が多く建設されています。

山頂からのサンセット

太平洋で一番高いマウナケアの山頂から、雲海の彼方に沈む美しい夕陽と、色彩画のように美しい天空をお楽しみいただきます。

星空観測

サンセットの後は、満天の星空の下、星空ガイドがグリーンレーザーとコンピュータ制御天体望遠鏡を使って星や星座を紹介(英語での解説となります)。果てしない宇宙の物語をお楽しみください。

本日ご覧いただける誕生星座は、さそり座、てんびん座、おとめ座、しし座、かに座です。南の空には日本では見ることのできない「南十字星」もご覧いただけます。天候が良ければ東の水平線上に天の川が見えるかもしれません。また、天体望遠鏡ではるか彼方の銀河系や星団をご覧いただく予定です。

マウナケアの文化的背景

ハワイアンの信仰や文化において、マウナケアは祖先の霊が宿る場所であり、山頂は神々が住む神聖な領域、宇宙と大地が繋がる特別な場所として昔から崇拝されてきました。彼らは神の力を求めてマウナケアに登り、山頂では天と地の密接な関係を感じながら祈りを捧げたと言われています。山頂付近には、ハワイアンが古来から行ってきた儀式や祭りの跡が多数残されており、文化的な遺産としても大切にされています。

山頂の天文台について

マウナケア山頂には、現在12基の天文台があります。マウナケア山頂が世界でも稀な天文観測条件が揃っている場所だからです。これらの条件には、安定した気候、乾燥して澄んだ空気、適度な標高、運搬の容易性、光害が極めて少ないことなどが含まれます。

日本の国立天文台「すばる」もその一つで、8.2メートルの巨大な望遠鏡を持っています。天体物理学の研究や美しい天文写真の撮影に使用されており、高度な技術力を駆使して設計・製造されています。

聖地と天文台建設をめぐる論争

一方で、近代的な天文台や観測施設が建設されることによって、マウナケアがハワイアンの聖地としての意味を失ってしまうことが、長年に渡り問題視されているのも事実です。

ハワイアンが長年守ってきた聖なる山を、現代のサイエンスによって汚されたくないという思いと、人間社会の未来に不可欠な宇宙開発を最高の条件が揃った場所で行いたいという科学者たちの思いが、うまく共存することはなかなか難しいようです。今後もマウナケアを巡ってこの論争はしばらく続きそうです。

オニヅカ・ビジターセンター

オニヅカ・ビジターセンター(標高2,800m)では、マウナケア山頂の低酸素環境に身体を慣らすため、約30〜45分間高度調整を兼ねた休憩をいたします。

「オニヅカ」という名前は、ハワイ島出身の日系アメリカ人宇宙飛行士、エリソン・ショージ・オニヅカ氏の姓です。1986年にスペースシャトル「チャレンジャー号」に搭乗した際、発射後73秒で空中で爆発してしまうという不運な事故で殉職しました。オニヅカ氏は、初めての日系人宇宙飛行士としての功績や、事故での犠牲など、人々の記憶に深く刻まれた存在です。

噴石丘

かつて数千年、数万年前、マウナケアなどの大きな火山がが活発に噴火を続けていた時代に、勢い余って本来の火口ではないところから小さな噴火が起き、その際に噴出された溶岩や火山灰が堆積して形成された円錐形の小丘のことです。ハワイ島の火山の周りには大小多数の噴石丘があり、マウナケア周辺だけでも100個以上あると言われています。

楯状火山

ハワイ島の火山はみな非常に稜線がなだらかで、上から押しつぶしたような平たい形をしています。「楯状(たてじょう)火山」と呼ばれる形状です。戦闘に使う「楯」を平らに伏せた形状に似ていることから付けられた名前です。ハワイの火山の溶岩は低粘度のため、噴火の際に広く遠くに流れ、結果的に裾野の広い平たい形状になります。標高4,205mのマウナケア山頂まで車で行けてしまうのも、「楯状火山」であるが故、山の斜面がなだらかなので簡単に道路が建設できるからなのです。

一方、「成層火山」「鐘状火山」と呼ばれる火山は、溶岩の粘度が高く、遠くへは流れず比較的上へ上へと堆積するので、稜線の角度が急な火山が出来上がります。ちなみに富士山は「成層火山」に分類されます。

パーカー牧場

マウナケアへの道中、広大なパーカー牧場を通過します。現在は約500平方キロメートルですが、かつては2,000平方キロメートルと、島の約1/5を占める大きさ、そして東京都と同じくらいの面積でした。1847年にカメハメハ王の側近だったジョン・パーマー・パーカーにより設立され、アメリカで最古の牧場の一つです。現在約25,000頭の食用牛が放牧されています。

本日のガイド:ジョン
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